「嘘も百回言えば真実となる」という言葉がある(らしい)。どこかの歴史に残る人物が吐いた言葉だと思うのだが、多分政治家か陰謀家であろうと思う。これ以上の詮索はしない。ただし、これはある意味真実をついている。インターネット上に記載された文章や画像などは嘘でも消されない。どころか、場合によっては拡大再生産され、それが一部のひとにとっては真実として受け止められる可能性も大である。

 

 陰謀論を語る文章の中で、「嘘の中に本当のことを少し混ぜると、人々は真実であると思い込んでしまう」というものがあった。まさにその通りである。昭和の時代から格段に情報量が増え、かつ手軽に入手できるようになった現代社会。情報の真贋を見極め、自身の価値観によってそれらを評価する力が求められている。