MLGs(Mother Lake Goals)は琵琶湖を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けて、滋賀県が独自に掲げている目標である。
SDGsの琵琶湖版として以下の13のゴールを設定している。
1.清らかさを感じる水に
2.豊かな魚介類を取り戻そう
3.多様な生き物を守ろう
4.水辺も湖底も美しく
5.恵み豊かな水源の森を守ろう
6.森川里湖海のつながりを健全に
7.琵琶湖のためにも温室効果ガスの排出を減らそう
8.気候変動や自然災害に強い暮らしに
9.生業・産業に地域の資源を活かそう
10.地元も流域も学びの場に
11.琵琶湖を楽しみ愛する人を増やそう
12.水とつながる祈りと暮らしを次世代に
13.つながりあって目標を達成しよう
県のアジェンダ(プラン・計画)を見てみると、冒頭(「はじめに」の項)に、50年前の「せっけん運動」のことが触れられている。
また、琵琶湖の価値として、「琵琶湖に人々をひきつけてやまない大きな力がある」としており、一方、現状を「生態系のバランスが崩れてきた不健全な状態にある」としている。
そして、「琵琶湖は世代を超えて共有すべき財産。琵琶湖に関わる全ての人々は、環境負荷の少ない暮らし、保全を支え、環境と調和した活力ある暮らしを実現し、琵琶湖の恵沢を次世代に引き継ぐ責務を担っている」と崇高な前文のもと、以下の基本理念を掲げている。
<基本理念>
琵琶湖と人との共生
(琵琶湖を健全な姿で次世代に継承します)
難しい言葉ではなく、実にシンプルな表現であろうと思う。