続・アビィ・ロード交差点

 

 ロンドンのアビィ・ロード交差点の例の横断歩道の映像が、ネット上に24時間ライブで流されている。ザ・ビートルズのアルバム「アビィ・ロード」がリリースされたのは1969年なので52年前のことになる。アルバムのジャケットには横断歩道を歩く4人の姿がある。何故か、ポール・マッカートニーは裸足で歩いている。

 今、アビィ・ロード交差点のライブ映像を見ながらチビチビとウィスキーのストレートやっているところだ。  

 ロンドンは今、しとしとと雨が降っている。色々と気付くことがある。他愛もないことだが面白い。

 

 ひとつ目

 

 通過する車の色はシルバー、白、黒ないしは濃色系統が多い。ヨーロッパに多いイメージがあるカラフルな色(赤、黄、緑等)は意外と少ない。ただ、二階建ロンドンバスは赤だ。

 

 ふたつ目

 

 面白いのは傘である。意外にも6~7割くらいの人は折り畳み式傘を使用している。傘の骨の形状、先端の形状で分かる。しかもかなり小さ目である。英国紳士に似合う大きな傘を使用していると思いきや、意外である。ちなみに、折り畳み式傘はドイツが発祥とのことである。透明ビニール傘の人もいる(ビニール傘は日本が発祥である)。

 

 みっつ目

 

 マスクをしている人は少ない。コロナ禍もとりあえず収まりつつあるのが見て取れる。しかし、いないわけではない。1割くらいだろうか。

 

 よっつ目

 

 土曜・日曜日の昼間に観察していると、横断歩道を渡っているところを写真に収めている多くのグループを見かける。観光客である。恐らくイギリスの地方から出てきた人にとっては今でもあこがれの場所なのだろう。車がいるにも関わらず、道路の真ん中に陣取って写真を撮っている。それに対して自動車は写真撮影が終わるのをじっと待っている。いや、実はカンカンに怒っているのかもしれない、などと想像する。

 

 番外

 別の日であるが、日中にリスが道路を渡っているのを見かけた。近くに自然豊かな公園などがあろうことが想像される。

 

 こんなライブ映像にコロナ禍の今日も癒された。