COVID-19感染者年代別割合と死亡率

滋賀県のCOVID-19の感染者は少数ながらも上昇を続けています。第一波の時のように、感染者ゼロの日が一か月前後も続くということがありません。GoToキャンペーンも広がり、ウィルスの生存環境に適した低温・低湿度の冬季に入ればさらに感染が拡大することは容易に想像できます。今冬は通常の季節性インフルエンザとダブルで流行するのではという懸念もあり、インフルエンザ予防ワクチンの接種がいつも以上に推奨されています。特に重症化しやすい人対策として、65歳以上高齢者には今年限りということで接種料を無料ないしは助成している自治体も多くあります(詳細は各自治体HPで確認してください)。

 

さて、感染者の各年代別割合を滋賀県と東京都について比較してみました。興味深い結果が出ました。結果は以下の通りです(1022日現在)。数字は東京都の各年代別割合に対する滋賀県の割合の比です。

 

10歳未満(2.5倍) 10代(1.25倍) 20代(0.68倍) 30代(0.68倍) 40代(1.0倍) 50代(1.0倍) 60代(1.8倍) 70代(1.4倍) 80代(1.7倍) 90歳以上(5.0倍)

 

若年層(10代以下)と高齢層(60代以上)の割合が東京都よりかなり高いことが分かります。逆に青年層(2030代)は0.68倍と少なく、中年層(4050代)はまったく同等です。

 

年齢構成や就労人口、人口密度、都市構造・形態などが異なるので差が生じるのはある意味当然であろうと思います。

 

そこで同様データを全国と比較してみました。結果は以下の通りです(1021日現在)。

 

10歳未満(1.7倍) 10代(0.72倍) 20代(0.68倍) 30代(0.88倍) 40代(1.4倍) 50代(1.0倍) 60代(1.6倍) 70代(1.2倍) 80歳以上(1.4倍)

 

ここでも、青年層(2030代)の割合の低さと高齢層(60代以上)の割合の多さは東京都との比較と同様傾向です。

 

この中でひとつだけ確実に言えることは、東京都や全国のデータに比べて滋賀県の高齢者の感染者割合が高いのは、高齢者施設におけるクラスター発生に原因があるのではということです。滋賀県での死亡例は合計9件です。内90歳以上4件、802件、702件、601件となっています。死亡率では、90歳以上17%806.9%705.3%601.7%、となっています。やはり高齢者には怖いウイルスです。

 

なお、全国主要都道府県および関西地区における感染者の死亡率は以下の通りです。

 

北海道4.1%、宮城県0.37%、東京都1.5%、愛知県1.6%、石川県6.0%、滋賀県1.7%、大阪府2.0%、京都府1.5%、兵庫県2.0%、奈良県1.4%、和歌山県1.5%、広島県0.77%、香川県2.0%、福岡県1.9%、沖縄県1.9%、なお全国では1.8%となっています(1022日現在)。